嘘をついたり、遺産隠しをしたらどうなる？

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嘘を吐けば遺産を隠せるのか

遺産の総額が大きくなればなるほど相続税や譲渡所得税の金額も大きくなりますから、出来れば遺産を隠して税金の支払いを免れたいと考える方がいても不思議ではありません。

存在する遺産を無かったことにすれば税務署に遺産を隠すことが出来るように感じるかもしれませんが、税務署は我々が想像する以上の強い権限を持っています。

税務署は、例えば銀行などで生前の預金について履歴を全て確認することが出来ますし、配偶者や子供などの相続人の口座を調べて不正な送金歴が無いか見ることも可能です。

株式などの有価証券も同様で、証券会社に被相続人の取引履歴をチェックすることが出来ますから、売買益がいつどこの口座に渡ったのか一目でわかってしまいます。

遺産隠しがバレたときの罰則

遺産を隠していることが税務署にバレてしまうと、まずは過少申告加算税として無条件で5～10％の追徴課税が課されることになります。

わざと遺産を隠し、税務署を欺こうとしていたと判断された場合には、過少申告加算税に加えて重加算税が課されることになり、この税額は30～35％と非常に高額です。

そして悪質な遺産隠しであると疑われると、課税によるペナルティの他に刑罰も問われることになり、5年以下の懲役または500万円以下の罰金という厳罰が下ります。

他の家族に遺産を隠すことも出来ない

自分しか知らないと思われる銀行口座の預金や有価証券を持っていても、税務署の目をごまかすことは出来ず、必ず他の家族にも遺産隠しがバレてしまいます。

そうなれば家族や親族との関係性が悪化することは確実と言わざるを得ません。

遺産隠しの罪は重く、追徴課税に加えて刑事罰を受ける可能性があり、なおかつ家族や親族との関係が悪化するリスクもあるため、絶対にやめてください。

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この記事の監修者

税理士　原　直哉(ハラ ナオヤ)

司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー（FP）

経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。